
2月開催・第160回簿記3級の試験お疲れ様です!
残念ながら今回の試験で惜しくも合格を逃した人の中で、次のように感じている人はいませんか?
- 自分は簿記のセンスがない
- 勉強ができない
- 周りは簡単っていうのに落ちて恥ずかしい
みなさんにまず伝えたいのは「簿記3級は簡単ではない」ということです。
簿記3級は合格率が45%~55%なので、受験者の半数が落ちる試験です。
50%が落ちる試験が簡単なわけないですよね。
多くの人が落ちてしまう簿記3級ですが、ポイントを押さえて勉強すれば必ず合格できます!
せっかく挑戦したのだから、次回の試験で絶対受かりたいですよね。
次の試験で必ず受かるポイントを解説していきます。
結論:
合格するために意識すること
・大問1の仕訳問題は満点を目指す。
・大問3は8割を安定して取ることを目指す。
・YouTubeで理解を深める。
記事の信頼性・筆者の経歴
- 簿記2級など10以上の資格保持者。
- さまざまな方法で資格の勉強経験あり。
- 合格に直結する効率的な勉強を発信中。
【簿記3級に落ちた人へ】簿記3級って簡単なの?
簿記3級は決して簡単な試験ではありません。
合格率は以下のとおり推移しており、平均合格率は45%~55%です。
簿記3級は年間20万人の受験者がいるので、毎年10万人以上が落ちています。
「簿記3級は簡単」という声を聴くことがありますが、これは受かった一部の人が言っているだけで、決して簡単な試験ではありません。

結論:
毎年10万人落ちている試験なので、簡単でない。
では、なんで簿記3級は簡単と言われることが多いのでしょうか?
それは、仕組みを理解できている人からしたら、簿記3級で問われている内容は簡単だからです。
裏を返すと、仕組みを理解できていなければ、どんなに暗記を頑張ってもなかなか合格できないのが簿記の難しいところです。
簿記を初めて勉強する人は仕組みを理解できず、頑張って暗記で合格点を狙った結果、落ちてしまう人が多い印象を受けます。
【簿記3級に落ちた人へ】合格するために気を付けること
簿記3級はが簡単な試験でないことはわかってもらえたと思います。
簡単ではないですが、センスがないと・勉強ができないと受からないわけではないんです。
仕組みを理解して、ポイントをおさえて戦略的に勉強すれば必ず合格点をとれます。
仕組みを理解する方法
仕訳、貸借対照表、精算表、なんとなく意味は分かっても、人に説明できるほど真に理解できている人は少ないのではないでしょうか?
簿記の仕組みは教科書を読んだだけではなかなか理解できないですよね。
そこでYouTubeを活用しましょう。
YouTubeには、簿記についてわかりやすく解説している人がたくさんいます。
個人的に特におすすめなのが「ふくしままさゆき」さんです。
教科書を読んだだけだと理解しにくい内容を、簡単にわかりやすく解説してくれているので、特に自分が苦手な分野について、一度動画を見てみることを強くおすすめします。
戦略的に合格点を狙う方法
次に、戦略的に合格点を狙う方法を解説していきます。
簿記3級の試験は大問が3問出題されます。
出題される内容は以下のとおり。
大問 | 出題内容 | 配点 |
1 | 仕訳15問 | 45点 |
2 | 問1:補助簿・勘定記入 問2:穴埋め形式の理論問題 | 20点 |
3 | 貸借対照表、 損益計算書など | 35点 |
問題によって「安定して得点が取りやすいもの」、「応用が出やすいもの」があるのはご存じですか?
それぞれの大問の特色は次のとおり。
- 大問1
仕訳問題は出題パターンが決まっているため、演習問題を何度も解いてマスターすれば確実に点数がとれるようになる。
ミスする問題数が15問中2問以内になるまで繰り返し問題を解きましょう。 - 大問2
応用問題が出題されることが多い。
穴埋め形式の問題は出題範囲が広いので対策が難しい。
部分点を狙って10点程度とれれば十分。 - 大問3
はじめはなかなか点数が取れないが、慣れると安定して点数が取れるようになる。
満点を目指すのではなく、毎回8割を取れるようになるまで勉強しましょう。
上記を踏まえて、試験本番は以下の点数を取れるように勉強することをおすすめします。
合格点は70点なので、勉強中に安定して76点をとれれば当日も合格できるでしょう。
目指す点数配分
- 大問1:39点/45点
- 大問2:10点/20点
- 大問3:27点/35点
大問1で出題される仕訳問題15問のうち、13問正解できれば39点取れます。
仕訳で39点取れれば、残りの大問2,3で55点中31点取れば合格です。
大問3は出題パターンが決まっているため、反復すれば必ず点数がとれるようになるでしょう。
大問1,3で安定的に点数が取れるようになると、どんな問題が当日出題されても合格点をとることができます。
おすすめの勉強の順番は大問1→大問3→大問2です。
すべての大問を均等に時間をかけて勉強するのではなく、点数がとりやすい大問1と大問3を重点的に勉強して、合格点を目指してください。
【簿記3級に落ちた人へ】点数別の勉強法
点数別に、おすすめの勉強法を解説していきます。
60点~69点の人向け
合格点まであと一歩届かなかった人に向けの勉強法を解説します。
第159回は難しかったので、60点~69点をとれていれば、次回合格できる知識は十分身についていると思います。
次回の合格をより確実にするために、予想問題集を解くことをおすすめします。
勉強法:
ひたすら予想問題を解く
重点的に勉強するポイント
60点~69点をとれている人は基礎ができているので、予想問題をひたすら解いて、自分の知識を深堀すれば合格できます。
ここでポイントなのは、試験形式が本番と同じ予想問題を解くことです。
簿記3級は2021年度から問題の出題形式が変わっているので、過去問を解くのでなく予想問題を解いてください。
なお、単元別に問題が分かれている問題集は基本的な問題が多いので、合格まであと一歩のレベルの人が解き続けても実力はあまり上がりません。
勉強方法
予想問題集がすでに手元にある人は、それを何度も解いてください。
まだ持っていない人は「TAC 直前予想模試」がおすすめです。
ひっかけ問題が多く含まれているので簡単に解けてしまうことはなく、自分の知識を深堀することができます。
また、解説もとても丁寧です。
私は問題集を解いた後にこの予想問題集を3周解いて簿記3級に受かりました。
40~59点の人向け
40点から59点だった人は理解できていない基礎の部分があるはずです。
問1で点数がとれなかった人は仕訳を、問3の点数が取れなかった人は 貸借対照表、損益計算書の仕組みを勉強することをおすすめします。
結論:
自分の点数が取れなかった問1or問3を重点的に勉強する。
重点的に勉強するポイント
40~59点の人は問1か問3で点数が取れていない人が多いと思います。
特に問1を落としている人は100点中45点は仕訳の問題なので、ここを落としてしまうと合格は難しいです。
簿記3級は仕訳ができれば受かるといっても過言ではありません。
仕訳が完璧になるまで解くことをおすすめします。
勉強方法
問題集の仕訳問題の中でわからない問題をマークして繰り返し解いてください。
問題集だと問題数が限られているのでそれだけでは不安な人もいると思います。
そんな人には、仕訳を効率よく勉強できるオンスクが手軽なのでおすすめです。
オンスクはスマホやパソコンで簿記3級のビデオ講座の視聴、問題を解くことができるサービスです。
簿記3級の問題が599問収録されていて、仕訳に特化した問題だけでも110問収録されているので、かなり充実した内容になっています。
また、簿記3級のビデオ講座も14時間視聴できるなので、イマイチ理解できていない単元もスッキリわかるようになります。
月額1,078円から利用できるので、1ヶ月だけ使うのでもかなり効率よく勉強できるのではないでしょうか?
私はFP2級をオンスクを使って合格しました。
電車の中のスキマ時間やごろごろしているときも勉強できて、無理なく勉強時間を増やせたので使ってとてもよかったなと思っています。
>>オンスクの詳細はこちらの記事ご参照
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0点~39点の人向け
点数があまりとれなかった人は、わからないことをそのままにしてしまっている可能性があるので通信講座を活用して勉強することがおすすめです。
結論:
ユーキャンの通信講座で勉強する。
重点的に勉強するポイント
0~39点の人は、自分が理解できていない点、疑問を解決しないで勉強をすすめてしまっている可能性が高いです。
わからないところは講師に質問できて、添削課題も受けられて、勉強のスケジュールを管理してもらえる通信講座を使えば、点数はのびます。
勉強方法
通信講座で勉強に取り組むことをおすすめします。
おすすめは、学習サポート体制が充実してるユーキャンです。
ユーキャンでは次のサポートが受けられます。
- 質問サービス
1日3回まで、講師陣や専門スタッフに質問をメールまたは郵送で送ることができます。
わからない問題を1人で調べて解決するのは大変ですよね。
特に簿記を初めて勉強した人にとって、簿記のルールを最初理解するのはかなり苦労すると思います。
そんなとき、気軽に講師にメールで質問できるのはとても心強いです。
- 添削課題
添削課題を5回受けられるため、「何となくわかった気になっていた」「わからないまま進めてしまった…」ということもありません。
丁寧な解答つきで返却されるので、自分では気付かなかった弱点や得点アップのコツも知ることができ、合格に近づけます。
- 専用スケジュール
受講期限日や目標試験日に応じた、それぞれ専用のスケジュールが用意されます。
自分で勉強の計画を立てるのが苦手な人におすすめです。
添削課題が5回も受けられるのは心強いですよね。
独学で勉強すると自分の弱点を客観的に確認することができないので、簿記の専門知識がある講師に添削してもらうことで、自分に足りないポイントを確認できるのは本当に心強いです。
ユーキャンは顧客度満足度のアンケートで2年連続1位を取っています。
テキストの質もサポート体制の充実度も国内最高峰クラスです。
次回の試験で絶対に合格を掴みたい人は、ユーキャンで勉強すれば間違いありません。
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試験時間が足りずに思うように実力を発揮できなかった人もいると思います。
何度も繰り返し問題を解くことで解くスピードはもちろん速くなりますが、使いづらい電卓を使っているせいで速さが落ちていることはないですか?
ほぼすべての問題で電卓を使うので、打ちづらい電卓を使っているとそれだけでスピードが落ちてしまいます。
また、数字の打ち間違いによって答えを間違えてしまった結果、点数がギリギリ足りずに落ちてしまったら笑えません。
簿記試験には、グリップがしっかりしていて絶対に滑らない電卓がおすすめです。
安定して正確に打てる電卓を使って試験に挑むようにしてください。
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2020年から開始された簿記のネット試験をご存じですか?
ネット試験はペーパーテストと違って、自分の好きな日に受験することができます。
また、試験即日合否判定がわかって、落ちても4日後に再受験ができるので、早く合格したい人にはもってこいです。
そのため、次回の試験まで待てない!という人は、ネット試験で受験することをおすすめします。
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簿記3級に落ちてしまった人に向けて、合格するために気を付けるポイントを解説していきました。
以下の点数を取れるように各大問を勉強することをおすすめします。
一度や二度落ちてしまったくらいで合格を諦めるのはもったいないので、ぜひ再チャレンジしてください!
簿記3級は仕訳ができれば合格にグンっと近づくので、仕訳の復習に力を入れてください。
次回の試験で合格できますように。応援しています!
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